箱根別荘DIY/地盤調査結果(SS試験)
2019.02.27
地盤調査方法にはスウェーデン式サウンディング試験をしました。
略称ではSS試験やSWS試験です。
なぜ、スウェーデン式なのかというと
20世紀前半にスウェーデンの国有鉄道が不良路盤の調査を
おこなう際に採用した方法だったからです。
戸建て住宅約8割以上がSS試験で地盤調査が行われているといわれています。
SS試験の方法ですが、
1.ロッド⑤といわれる鉄の棒の先端にねじの様な形状の
スクリューポイント⑥を取付け、地面に垂直に立てます。
2.そのまロッドが地中に沈むか確かめ、沈んだ場合はどのくらい沈んだか記録します。
沈まない場合は②の様に順番に重りを10㎏・10㎏・25・25㎏・25kgと1枚ずつ
順番に載せていき、1枚載せるごとに、ロッドが沈むか確認し、記録します。
3.全ての重りを載せると③の積載用のクランプが5㎏なので合計100㎏となります。
その時にロッドが沈まなく静止している場合は、①のハンドルを回転させ、先端につけた
スクリューポイントで土にねじ込みロッドを25cm貫入させるのにハンドルを
何回転させたかを記録し、調査会社の規定の深度と回転数まで測定します。
敷地(建物の配置)の4ヶ所以上測定を行い
土質の判定は粘性土、砂質土、礫質土に分類します。
地盤の強さを判定するにはN値という地盤の安定性を表す数値があり、
ボーリング標準貫入試験という、SS試験より詳細なデーターがとれる地盤調査法から算出されますが、
SS調査では荷重と回転数からN値に準じる、換算N値を計算式で求める方法をとります。
箱根の土地は5ヶ所調査しましたが、全てのポイントで換算N値は3以上と
基礎下の自沈層は無しとの判定となりました。